1994年モデル W124(E280) ミッションオーバーホールの修理
千葉県在住 林 奈津子様
1994年 W124( E280 ) D車 走行115313Km ミッションの変速がおかしいとのことで、今回はじめてシーバースへご入庫されましたオーナー様です。走行距離が10万キロを超えていたので、ミッション本体のオーバーホールか乗せ換えかの微妙な修理選択でした。また、同時にウォーターラインからの水漏れが各部からみられ、各部部品の延命処置をとりながらの繊細な修理でした。
(スタッフレポート)
機械式4速なのでミッション本体のオーバーホールはお手のものですが・・・この過信に『バチがあたってしまいました』パート2でした。変速時の問題で、ミッション本体は通常通りのオーバーホールで、バルブボディーは洗浄て終了したはずでした。が!本体をオーバーホールしている際にリアハウジングケースが割れていたので、簡単に考え中古パーツで補ってしまったのが今回見過ごしてを起こしてしまった根本でした。バルブボディの清掃の際に構成部品の破損のチェックをもっとしておけばと、『後悔先にたたず』です。オーナー様には再度ご入庫いただきバルブボディー本体のオーバーホールを施工しました。もちろん、私のチェックミスでしたので、オーナー様に一切ご請求はいたしませんでした。参考までにバルブボディのオーバーホールの主な工賃 ・部品代 (バルブボディO/Hキット ¥16.700 オーバーホール工賃¥28.000)でした。但しミッション本体をオーバーホールを前提としてバルブボディのオーバーホールを施工してください。ミッション本体が不良ですといくらバルブボディをオーバーホールしたとしても金属粉がまわりこみ破損してしまいますので・・・
これが『バルブボディ』です。
この小さな部品が今回の原因でした。
(お客様コメント)
日頃車を乗っていているのは主人ですけれど、いままでずーっと、ディーラー でお世話になっていました。車検時30万円位は当たり前のように支払ってきましたが、今回初めて『ここが故障で・・・幾らかかります。』といった経験がなかったので50~70万円という金額に驚かされました。今回のミッションの故障で32万円になりましたがディーラーの半分位の金額になったので納得しました。でも、私達主婦の視点から見てベンツの部品は高いな!って感じです。ベンツは贅沢品なんですね・・・